清楚系のOLとマッチした
マッチングアプリを始めて、ちょうど1週間くらい。
正直、最初は全然うまくいってなかった。マッチはするけど、会話が続かない。こっちが頑張っても、2〜3往復でフェードアウト。
「こんなもんか…」って思い始めてた頃に、その子とマッチした。
プロフィールはかなりシンプルだった。
・休みはカフェ巡りと映画
・お酒は少しだけ
写真も盛りすぎてない自然な感じで、白いトップスにゆるく巻いた髪。落ち着いた雰囲気。第一印象は「普通っぽい」でも、それが逆に良かった。
メッセージを送ると、反応が早い。しかもわりと会話が続く。「○○さんは普段どんなお仕事されてるんですか?」「休みの日って何してること多いですか?」
質問もしてくるし、テンションも自然。(あ、この子はちゃんとしてるな)そう思った。
実際に会った印象は完全に当たり
やり取りは3日くらい。「よかったらご飯でもどうですか?」
そう送ると「ぜひ行きたいです😊 〇日とかどうですか?」即OK、しかも向こうから日程提示。ここまでスムーズなのは初めてだった。
当日、駅で待ち合わせ。「○○さんですか?」振り返ると、その子がいた。
白いブラウスにベージュのスカート。ナチュラルメイクで、柔らかい雰囲気。写真通り、いやそれ以上。(これは当たり引いたな)この時点でそう思ってた。
近すぎる距離感とオーバー気味のリアクション
カフェに入って雑談。仕事、休日、アプリの話。会話は自然で、沈黙もない。ただ、10分くらいで気づいた。距離が、近い。ずっと目を見てくる。しかも逸らさない。
「えー!すごいですね!」「そんな人いるんですか?」リアクションも大きい。さらに「優しそうですよね」「話しやすいです」と、ストレートに褒めてくる。悪い気はしない。むしろ嬉しい。
でも同時に思った。(こんなに最初から距離近いタイプだったっけ…?)
1時間くらい経った頃、彼女が聞いてきた「このあと、どうします?」少し違和感のある言い方
さらに続けて「もしよかったら、もう少しゆっくりできるところでも…」軽く目を合わせてくる。意味ありげな間。この瞬間、全部繋がった。
・褒め方がストレート
・展開が早い
(あ、そういうことか…)決定打は歩いてるときの距離
店を出て歩いていると、彼女が自然に距離を詰めてきた。腕が軽く触れる。偶然じゃない。明らかに意図的。しかも、そのまま離れない。
その後は一気に距離が縮まる
そこから、明らかに空気が変わった。さっきまでの様子見みたいな時間が終わって、お互いに少し踏み込んだ感じ。歩きながらの会話も、さっきより距離が近い。物理的にもそうだけど、内容も変わってきた。
「普段こういうアプリで会ったりするんですか?」軽く聞いてみたら
彼女は少し笑って「うーん、たまにですね。でも今日みたいに楽しいのは久しぶりかも」
そう言って、またこっちを見る。この目を合わせてくる感じが、やっぱり強い。
そのまま2軒目の店に入った。1軒目より少し落ち着いた雰囲気で、照明も暗め。席に座ると、今度はさっきより自然に距離が近い。というか、お互いあまり気にしなくなってる。お酒も少し入って、会話のテンポが一気に軽くなった。
「実際、会うまでちょっと緊張してました?」
「いや、してましたよ(笑)」
そんなやり取りをしながら、さっきより笑う回数が増える。途中で彼女がふとこんなことを言った
「なんか、初めて会った感じしないですね」
ベタなセリフだけど、その時の空気だと妙にリアルだった。それから、会話の内容も少しずつ変わっていく。恋愛の話とか、今までどんな人と付き合ってきたかとか。最初は軽く流してたけど、気づいたら普通に話してた。
「○○さんって、モテそうですよね」またストレートに言ってくる。
「いやいや、全然ですよ」って返しながらも、内心はちょっと嬉しい。気づけば、さっきまであった初対面の壁みたいなものがほぼなくなってた。
沈黙があっても気まずくないし、変に気を遣って話題を探す必要もない。それに、一番大きかったのは距離感。
席でも自然と近くに座ってるし、何かのタイミングで軽く触れる距離が普通になってる。最初に感じた違和感は、もう完全に消えてた。
(これ、完全に流れ変わったな)そう思った。
時間も気づけば結構経っていて、時計を見ると予定よりだいぶ過ぎてる。でも、お互い「そろそろ帰ろうか」っていう空気にはならない。
むしろ、どっちももう少し一緒にいたいって思ってるのが分かる感じ。
最初の印象とは全然違う。でも、このギャップが逆に印象に残る。結果的に、その日のデートはかなり濃い時間になった。ただの「初対面で軽くご飯」のはずが、気づけば一気に距離が縮まった
帰り道で思ったこと
店を出て、駅までの帰り道。さっきまであれだけ近かった距離が、少しだけ元に戻る。隣を歩いてはいるけど、ほんの少しだけ間が空く。そのちょっとした距離が、逆に現実に戻される感じがした。
「今日はありがとうございました」
改札前で、彼女がそう言って軽く頭を下げる。さっきまでのラフな空気とは少し違って、またちゃんとした人に戻った感じ。
「こちらこそ、楽しかったです」
そう返しながら、なんとなくお互い少し名残惜しい空気になる。でも、そのまま解散。電車に乗って、一人になった瞬間。一気に静かになる。さっきまでの会話とか、笑ってた空気が一気に引いていく。
(今日、なんだったんだろうな)
ふと、そんなことを思った。
最初は清楚で落ち着いたいい子って印象だったのに、実際に会ってみたら、いい意味で全然違った。距離感も、テンポも、展開も。正直、かなり予想外。でも、不思議と嫌な感じは全くなかった。
むしろ(こういうギャップ、嫌いじゃないな)って思ってる自分がいた。
スマホを開いて、さっきのトーク画面を見る。最後のやり取りは「今日はありがとうございました😊」シンプルだけど、なんか余韻が残る。
「また会えるかな」
自然とそう考えてる自分がいた。ただ同時に、少し冷静な自分もいる。
(この感じ、他の人にもやってる可能性あるよな…)
あの距離感の近さとか、慣れてる感じ。今日だけの特別感なのか、それともいつものスタイルなのか。楽しかったのは事実。でも、少しだけ引っかかる。
この楽しいけど、完全には信用しきれない感じ、それが妙にリアルで、逆に記憶に残る。結局、答えは出ないまま最寄り駅に着いた。電車を降りて、夜の街を歩きながら思った。
「マッチングアプリって、やっぱり会ってみないと分からないな」
プロフィールも、メッセージも、ある程度は参考になる。でも、実際の空気とか距離感は、会わないと絶対に分からない。
そしてもう一つ。「清楚っぽい=大人しい」は、全然当てにならない。
そう実感した、ちょっと濃い一日だった。


